氷彫刻大会 in アメリカ ウィスコンシン州


   
社会人一年目に結婚式場で働きはじめた頃、氷彫刻をはじめた。会社の仕事の一環で彫っていたが「もっとうまくなりたいなー。」と思っていました。

そんなある日、父が「テレビの番組で氷彫刻の職人さんが出演してたけど上手やったでー。 問い合わしてみたら一度見学に来てくださいって言ってくれはったよ。」
と言いながらその職人さんの勤めている会社の住所と電話番号をメモした紙を渡してくれました。 


 僕は「え?どういうこと?」と聞いてみた。

実は父はそのテレビ番組を見ていたとき僕が氷彫刻の練習をしているのを思い出し、習うならプロに、とテレビ局に問い合わせて職人さんの電話番号を聞き、さらにその職人さんに電話し、僕のことを話してくれて、見学する旨の了解を取ってくれていたのでした。


 そのときは「ありがと〜」くらいにしか考えてなかったが今思えば、あれは親心だったんだなあとしみじみ感謝しています。 
 
僕がお世話になったのは関西アイスカービング(株)「KIC」という氷彫刻を作ってホテルやレストランなどに納入されている会社で、ほかにも製菓、労細工など幅広い分野でお仕事をされていて関西の主要ホテルのパーティーで使われる大型の氷彫刻はほとんどKICさんが担当されておられます

 それから4年ほど月に2,3日、会社が休みの日にKICさんに通い、練習させて頂きました。但し、僕のセンスが無く、あまり上手くなりませんでしたが・・。

 その後、職場が変わったりしてKICさんに通えなくなって数年が過ぎました。

 ある日、師匠から電話をいただき、アメリカ・ウィスコンシン州(カナダ国境に近い)で開催される氷彫刻大会に出場するので同行しないかというお話がありました。

僕の役目は身辺の雑用、荷物運び、それに簡単な通訳ということで、僕にとっては未知の体験ができると思い、是非お願いします!と参加させてくださることになりました。

 出発日当日、KICさんに集合、しかしここで予想もしなかった出来事が!!

 師匠から「大会の参加人数が足りないらしいから、角君も選手として登録しといたよ。」というお言葉が! 僕はびびりまくりました。

 こうしてアメリカへ出発、大会が3日間行われましたが、僕は参加者の中でもずば抜けて下手で、もう恥をかきっぱなし・・。 考えてみれば皆さんその道のプロで僕など趣味でやっている人間が同じ舞台に参加したこと自体、おこがましい事でした。

 しかし本当に貴重な、忘れられない体験ができました。
ここではそのときの写真を掲載させていただいてます。
よろしかったらご観覧ください。

最後に、師匠、RYOJI君、KICの社長さん、そして従業員の皆さん、すばらしい体験を
させてくださり、本当にありがとうございました。

アメリカの方の作品。ガスバーナーやドリルを使ってダイナミックに、豪快に作っておられました。

師匠の作品。馬と女神が躍動する。まるで動いているみたいでした。



段取りとしてはまず氷を積み上げ、足場を組み、氷に下書きをして、後は順番に彫っていく。
僕のはカジキが群れで泳ぐ様を描いて彫ったのですが、地元の小学生達が見学に来たとき
「オー!ペングィン、ペングィン!(ペンギン)」と口々に言われ、(o ><)oガクッ。


優勝された方の作品。息を呑むほどの美しさ。

KICのホープ、リョウジ君の作品。向かい合う2羽のフェニックス。

制限時間内に誰が一番高い氷の塔を作れるかという競技。こわいー。


鳥の部 鳥をテーマにした作品を仕上げる。皆躍動感一杯。僕のは右の写真の突っ立った鷲。アメリカの硬貨の裏に掘り込まれていたレリーフを参考に。立体感がない・・。

 皆で記念撮影。ありがとうございました。 外はー○℃ですが気合ですね!地元の学生ボランティアの方達と


                                     

                  メール              旅のページへ戻る